【業界裏話】 実際クロスレビューって金で買えるの?

2021-09-13

『ファミ通のクロスレビューは金で買える』なんてのはよく聞く話ですが、実際どうなのか。

まずクロスレビューの書き手というのは、外部ライターか内部の人間でまちまち。ともあれ基本的に書き手とメーカーとの直接の金銭授受はありません。

袖の下通して、『なにとぞ点数を・・・』なんてことは無いです。

しかし何かが点数に作用するというのはありますね。

その最たる例が広告費で、編集部内にも執筆業務と営業業務で別れており、営業側がしれっと『表2もらったんでちょっと弾めますかね』と執筆側に耳打ちするというのは十分ありえる話です。耳打ちでなくとも、もしかするとでかい声で「コーエーさんから無双表2見開きでもらいましたー!」なんて電話直後に叫ぶ営業もいるかも。その辺りの空気感までは不明。
※表2=表紙の裏にあたる部分のこと。裏表紙は表4になり、裏表紙の裏は表3になる。『表2もらった』となれば、表2の部分に広告を出してもらえたということになる。概ね数十万円程度の広告費。
参考:http://blog.ddc.co.jp/mt/words/archives/20050809094210.html

となれば、外部ライターに関しては広告費なんて知ったことではないので、外部ライターなら点数に多少の信憑性があるということになりますね。昔みたいに、個人の趣向で点数にばらつきが出ることがなくなっていますが、見るべきは外部ライターのレビューということになります。誰が外部ライターかというのは、各自レビュアーをググるなどして調べてみてください。

もうひとつ作用するとすれば、個人的に制作サイドの人間に思い入れがあるケース。要するに外部の人間でも内部の人間でも、メーカーやクリエイターに直接取材させてもらったり、めったにないですが飲みに行ったりすれば、その人の作ってるゲームを万が一レビューするときに、少しバイアスがかかるのは人間ですから当たり前です。
芸能人からの投稿でも容赦なく手ぬぐいを出すタモさんのような人はなかなかいないんです。

また各レビュアー、いい感じで原稿書けていますが、まったく遊んでいないシリーズだったり、全然遊んでいないケースもあります。じゃなぜ書けるかというと、ああいうのをビシッとまとめる執筆テクニックというのが伝承されていて、基本的にはそういったテクニックやら引き出しを駆使して構成しています。ので、まったく遊んでいなくてもそれっぽいのが書けちゃいます。ねー、やっぱりあんまり信用ならないものですね。

10点満点だと細かくないので、100点満点にしたり、0.1点刻みの10点満点にしたりと、国内外のゲームメディアでレビューの点数方法はさまざまです。
個人的には点数付けつつガッツリレビューできるのが一番いいと思います。
クロスレビューは・・・文章量が、ね。
伝えきれないのに存在意味あるんだろうかと思ってしまいますが、業界のドンみたいな部分もあるのでまあいいでしょう。
ちなみにあれ1タイトルで5000円です、原稿料。2014年の今はどうか知りませんが。内部の人間は手当付くのかなあ、それはちょっとわからないところ。

加えて、自分は喫煙者ではありません。ライターは、ゲーセンの景品です。意味もなく取るのが好きだったのです。今は金もったいないのでその手の景品ゲームはやりませんが。

※追記 2015/1/13
浜村氏が「加点方式」について言及。これに関しては自分も言及しそびれました。
なるべく点数を減らさないような仕組みですが、レビュアーごとに差の開かない要因のひとつですね。

ゲームの今 ゲーム業界を見通す20のキーワード
オムニバス
SBクリエイティブ
2015-02-26
パックマンのゲーム学入門
岩谷 徹
エンターブレイン
2005-09-17



ゲーム業界関連本はおすすめが多いですが、気になったものから読んでいくといいでしょうね。

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