グーグルの“ニューストピック”にまとめブログが出てきて悔し涙の既存メディア・レガシーメディア
ネット系ニュースの多いJ-Castがこんなニュースを掲載していました。
グーグル検索「結果上位」に不評の声 ニューストピックにドーンと「まとめブログ」
要約すると、グーグルの検索結果に新たに表示されるようになった『ニューストピック』において、まとめブログや個人ブログが出てくるから不快だ(そう思ってる人が多い)というもの。
自分たちマジメなメディアが後ろに追いやられて、眉唾の媒体が上に表示されるのはおかしい!というニュアンスです。
そもそも
そもそも、自分たちのほうが高尚で、まとめブログや個人ブログは下賎のものだという考えが透けて見えますね。非常に浅はかです。
たしかに、文中にもあるように
既存のニュースサイトには多様な情報網や、文章力や校正力に優れた筆者らがいる。
というのは間違いではありません。彼らは日本語のプロであり、社内には口うるさい校正が必ずいるものです。
しかしだからといって、それらを完備したメディアだけが優れているのでしょうか。
そんなことはありませんね。
同じ内容
たとえば川崎事件を例に挙げれば、『事件が発生しました』『逮捕されました』『取り調べでこんな供述がありました』というのは、新聞を発端とするレガシーメディアのWeb版においてはどのメディアもすべて同じ内容が投稿されています。同じ内容なのに、マジメなメディアだからといって検索結果上位を独占するのはおかしいですね。
人々の感想を多く載せたサイト、いろいろな視点から分析する個人サイト、そういったサイトこそ上に来るべきでしょう。ニュースを見るだけなら、古くはヤフーや最近ではキュレーションニュースアプリなどで十分です。
真偽不明の情報を求める
そもそも、わざわざ検索するということは、ネット色の強い内容を潜在的・表面的関わらず求めているからに過ぎません。
そのネット色の強い内容とは、言ってしまえば、既存メディアが報道しない自由を行使する内容や、川崎事件で言えば加害少年の実名などです。野次馬的根性が大半ですが、近隣住民にとっては知っておかなければ不安な内容ですので、やはり【閲覧・情報取捨選択の自己責任】を前提としながらも、検索でしっかり上位表示されるというのは必要不可欠でしょう。
まとめサイト毛嫌いの不毛
記事中では、まとめサイトが出てくることを嫌う人の声のみを取り上げています。
「いいのでは」という声を取り上げないという印象操作の指摘は置いておき、“まとめサイト毛嫌い”がいまだ色濃く残っています。
某アニメ系ブログの自演騒動や、2chコピペ改変問題など、確かに数年前はひどい有様だったようにも思えますが、最近では前述の新聞系メディアがSEOで幅をきかし、なかなかグーグルで上位に来にくくなっています。従って、質のいい記事作りや、広告を抑える不快感の低いサイト作りが求められるなど、淘汰が進んでいるのは間違いありません。
嫌いな芸能人を好きになることが無いように、壁一枚隔てた関係のままだとなかなか意識が反転することはありませんが、まとめ憎しというのは今一度考えなおす必要があるのではないでしょうか。
それよりも問題は
ニューストピックでまとめが出てくるなんて正直かわいいもので、それより大きな問題がグーグル検索結果にはあります。
大きく2つ。
これらは自分でも相当ひどいと感じます。とりわけ紙芝居YouTube動画の意味の無さ。まあ、おおかた、金稼ぎ系の商材絡みなんでしょうけど、ネットのゴミを増やしているだけなので何とかすべきでしょうね。NAVERに関しても、上手いことまとまっている記事はあれど、本当に意味のないまとめも数多くあり、グーグルではNAVERだというだけで優先的に出てくるので、これはなんとかすべきでしょうね。