週刊新潮が川崎中1殺害事件の主犯格となる18歳少年の実名を掲載 ネット時代にマスコミの配慮はもはや無意味か NHKは公平性を欠く「~に批判」という文言で報道
主犯格とされる18歳F氏の実名を、5日発売の週刊新潮が掲載した、とのことで話題になっています。
とりわけ公正公平な報道をしなければならないNHKが、 『18歳の実名・顔写真掲載 「週刊新潮」に批判』と、一部からの批判が集まっているだけで見出しを恣意的なものに。(画像はサイトキャプチャ:http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150305/k10010004891000.html)
“専門家が批判してる”とのことですが、日本大学の船山泰範教授という一人の意見と、日弁連=日本弁護士連合会の意見しか載せていません。これでは中立を欠きますね。賛成の意見は載せてすらいません。
光市母子殺害に見る
汚い言い回しで恐縮ですが、思い出すだけでも“胸くそ悪く”“虫酸が走る”、山口県光市母子殺害事件。
あの事件で、弁護士が相当叩かれました。加害者の人権を守るあまり、とんでもない理論で擁護。ドラえもんなど、引き合いにされ風評被害となったコンテンツも。
今回も日弁連は、
「少年法に反する事態で、誠に遺憾だ。凶悪で重大な少年事件の背景には成育歴など複雑な要因があり、少年だけに責任を負わせる厳罰主義は妥当ではない。少年の更生や社会復帰を妨げるおそれが大きく、表現の自由が極めて重要だとしても、少年の実名が報道に不可欠な要素とはいえない」
と加害者擁護。改めて人権とは何かと考えさせられます。
さらにNHKも、福田被告の死刑が確定するや否や、更生の機会が無くなったとして嬉々として氏名を報道。結局、言いたくて言いたくて仕方がないという矛盾も透けて見えます。
加えて当時、被告の氏名は当然のようにネットに氾濫していました。光市母子殺害関わらず、大津いじめ自殺教唆事件や佐世保同級生殺害など、被害者を酷く蹂躙したり、猟奇性が露わになって国民が憤慨する少年犯罪に関しては、アッという間に名前が出てきます。
ネット時代に配慮は無意味か
すぐに情報を暴き出す“鬼女”の存在だったり、SNSが発達したことによる同級生からの“おもらし”だったりと、ネットへの情報掲載を食い止めることは不可能でしょう。マスコミは必死に配慮していますが、少しインターネットを巡るだけですぐに探し当てることができます。
今回の週刊新潮の件で、皆が仲良く守っていたものを壊された妬みからか、批判的な論調が見えますが、そもそも防げていないという矛盾。
結局、「週刊新潮が載せちゃった」というのを載せることで、インターネットに触れてない層にも、犯人の実名を知り得る機会を提供しているので、滑稽極まります。異常な加害者擁護の人権弁護屋の存在などと合わせて、現代の汚いものが垣間見えます。