必ず車が悪くなる歪んだ制度はどうにかすべき
ネタ無いときはヤフーニュース見て突っ込みたい記事探すという感じですが、今回突っ込むのはこれ。
神奈川県伊勢原市で29日夜、路上で倒れていた男性(42)を搬送するために現場に着いた救急車が、過って男性の左足をひき、男性はつま先の骨が折れる重傷を負った。市消防本部が30日、発表した。渋滞で停車スペースがなく、男性の横をすり抜けようとした際にひいたという。男性は別の救急車で病院に搬送された。
消防本部によると、29日午後7時45分ごろ、伊勢原市岡崎の市道で「酔っぱらいが倒れている」との通報があった。救急車が現場に行くと、市道の真ん中で男性が倒れていた。
通常の運用では、救急車は傷病者の手前で停車し、状態を確認するようになっている。だが、渋滞で止められず、横をすり抜けようと低速で進んだところ、男性が急に体の向きを変え、左足を後輪でひいたという。市消防本部は「今後はこのようなことがないよう指導していきたい」とし、男性に謝罪する予定。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150530-00000028-asahi-soci
というような内容です。
救急車が救助対象者をひく という見出しでビックリしたものの、なんてことはない、ただつま先に乗り上げてしまっただけです。
それも、運転ミスではありません。
>渋滞で止められず、横をすり抜けようと低速で進んだところ、男性が急に体の向きを変え、左足を後輪でひいた
とあるならば、悪いのは交通渋滞を解消できない行政に加え、急に体の向きを変えた男性。
これでなぜドライバーが悪くなり、市の消防本部が「今後このようなことがないように~」と発表するのでしょうか。「指導していきたい」とは、救助対象者に勝手に動かないように言うということなら納得ですが。
車は悪くないのに
今回の例もそうですが、スマホながら見自転車が突っ込んできても、夜間に路上で寝てる酔っぱらいを引いても、どう考えてもブレーキの間に合わない飛び出しでも、必ず自動車のドライバーが悪くなります。自動車同士で停車中の車への追突以外は10:0にならず、どれだけ頑張っても何割かはこちらも悪くなるというのを聞いたことが有ります。
まったくもって理不尽で、訳の分からない道交法改正などよりもこちらが先決されるべきでしょう。
「気をつけられるはずだった」「気をつけていた証拠が得られない」というような裁判例もあるようですが、全く常識に照らし合わされていませんね。法律・裁判・裁判官・弁護士というのはどうも隔世の感が否めません。
飛び出しなら飛び出した歩行者が悪い、寝ていた酔っぱらいが悪い、突っ込んできた自転車が悪い。車は過失0で、相手が車への責任を負う。という風にしなければならないでしょう。
そういった広い意味での“もらい事故”は勘弁願いたいものです。