冠婚葬祭は現代ではただの「痛い出費」 リーズナブル・プランが人気も納得

2021-09-13

基本的に、主催なら「ものすごくまとまったお金が」、参列なら「ある程度のお金が」かかってくるものです。

これはもう昔からのものなので、日本人なら馴染み深く、仕方ないものだと割りきっていっている部分が多いですが、最近はだいぶ変わってきたようです。

インターネットで販売する定額、低料金の葬儀「小さなお葬式」を全国展開するユニクエスト・オンライン(大阪市北区)が業績を伸ばしている。追加料金を請求しない明朗会計や通夜を省略する大胆なプランなどが人気だ。昨秋には安心な料金プランのノウハウを生かし、結婚式事業に進出した。

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独自に設定した相場価格を基に定額制プラン「小さなお葬式」を開発。同社がネット販売し、提携先の葬儀社に委託して葬儀を執り行う業界初のビジネスモデルを構築した。

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通夜、告別式、火葬をセットにしたスタンダードなプラン「小さな家族葬」(49万3千円)、同じ内容で100人までの参列者に対応する「100名までのお葬式」(64万3千円)のほか、通夜を省いた「小さな一日葬」(34万3千円)や、火葬のみの「小さな火葬式」(19万3千円)を販売している。

日本消費者協会が26年に発表した業界平均(約122万円)に比べ、割安に料金を抑えた。戒名といった寺院関連の手配料などのオプションメニューのほかは、追加料金がかからない明朗会計を徹底。質素な葬儀を求める顧客ニーズに合わせた商品が人気を集める。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150601-00000077-san-soci

というように、明朗会計・リーズナブルな葬式(ブライダル含む)を展開する企業が業績を伸ばしています。

個人的なスタンスとしては、牛丼の価格競争のようなものは巡り巡って国力を下げるので絶対によくないと思いますが、こういった「風俗風習を利用した既得権益的業態」は絶対に改善されるべきだと考えていました。

なにより、現代人の財布はもうカスッカスなのです。

昔のように、よほどダンナがクズでなければ、放っておけば預金がとりあえずは数百万単位で溜まっていった時代とは違うのです。若者はどれだけ食費や贅沢物を抑えても、税金など取られるものや住む金で財布・通帳に余剰はありません。

そんな中で、結婚式なら親だのみ、参列なら身銭を切って。そして今のいわゆる氷河期世代くらいの年代も、親が亡くなっても葬式にロクにまとまった金が出せません。ましてや人が死んだら突然現れる仏教、いろいろな名目でお金が飛んでいきます。戒名、坊主への謝礼……。明朗会計・リーズナブルというのは、相当な重要があるでしょうね。

何が言いたいかというと、やはり戦中戦後の困難世代の功績に乗っかる形で国をダメにした団塊~バブル世代が残した負の遺産で、現役世代が相当苦労させられるなか、訳の分からない出費はまっ先に萎んでいくのは当然なのでは、ということです。