【年金崩壊】収入の多い高齢者の基礎年金額を減らす?

2021-09-13

わからなくもないけど、ちょっと衝撃的なニュース。

政府の経済財政諮問会議(議長・安倍晋三首相)は、収入が多い高齢者の年金を減らす仕組みを検討する。学者や財界出身の民間議員が19日の諮問会議で提言し、6月末にまとめる政府の財政健全化計画に盛り込ませたい考えだ。ただ、負担増となる高齢者からの反発は避けられず、難航が予想される。

民間議員が検討している提言案によると、一定の収入を超える高齢者については、税金で半分が賄われている基礎年金(満額で月約6万5千円)の一部を給付しないようにするべきだという。年金を支える国の負担を減らして、主に税金を支払っている現役世代の将来負担を軽くする狙いだ。

高齢化で拡大が見込まれる医療費を抑えるため、いまは2年に1回の薬価の改定を毎年行うことも盛り込んだ。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150519-00000009-asahi-pol

詐欺

NHKもそうですが、年金もまるで国家的詐欺。

だってこれ、「将来渡しますからいま収めてくださいね」という名目のもと払わせておいて、「アンタ収入あるから渡しませーん」ということです。

特殊な税金のようなものと考えれば、こうした強引なこともできなくはないかもしれませんが、まあどう考えても詐欺でしょう。

若いうちの月額1万5千円というのは非常に貴重です。会社員や公務員ならば自動的に引かれているので感覚的に存在しない物かもしれませんが、減額申請できない微妙な収入ラインの自営業や個人事業主の若者にとっては本当に憎たらしい存在。

そうして若いうちの貴重なお金を絞りとって物品購入や旅行などのさまざまな機会を奪っておいて、仮に将来高収入になったらバックが0。

たしかに何らかの既得権益的収入があるような老人には、なんとか搾り取れる施策をしろよと思わなくはありませんが、払うと約束したものを形式的にでも払わないというのはちょっと……。ね。

無駄が違う

記事によれば、医療費の拡大や、長生きする老人増加による年金の支払い拡大などを埋めるため。

とりわけ医療費というのは老人の長生きのために兆単位の馬鹿げた数字がかかっているのがわかります。

延命につながるさまざまな技術が発展した結果、金とマンパワーが桁違いにかかるし、医療保険制度のせいで国の負担が莫大に増加。

医療に節約という考えは「人権ガー」のせいでありません。

最近はようやく、薬の過剰処方の削減などが議論されていますが。

足りないなら無駄な部分を減らせばいいんですが、「無駄だ」というと「人権ガー」になるので話になりません。

過度な延命技術の封印、積極的尊厳死の認可、自然治癒の推奨、老人過剰医療への医師への罰則、を設けると、どれだけ削減できるでしょうか。

老人の長生きが悪いのではなく、それに合わせていろいろ手厚くするから回らなくなるんです。長生きしたければ自己責任。自分も、健康なら長生きしたいですが、チューブが必要になるほどなら「もういい」と言いたいくらいです。仮に若いうちでも。

投票も

先日の大阪都構想の投票は、現役世代の賛成割合が多いにも関わらず、目先のバス有料化などに憂慮した70歳以降の老人反対票多数によって、否決されました。

もちろん、都構想自体は言うほど良いものではないということでしたが、こうして老人に結託されると、いくら若者が一致団結しても数で勝てない現状は、非常に憤りを覚えます。

ここは自分のツイートと被るので引用。

都構想そのものはよろしくない内容だったかもしれませんが、老人がバス有料化など目先の損得で反対し、若者が仮に一致団結しても人数差で勝てないということ自体に非常に危機感。やはり、想定される残り寿命に応じて段階的に票の按分率を変えていくべきでしょう。

— プンバーΛ (@pumbaa_report) May 20, 2015

昔のやり方がまずかったのはおそらく、女性や一般階級には投票権をまったく与えなかったからでしょう。人権ガーの精神に則れば、成人なら誰でも1人1票というのは公平ではありますが、未来を決める選挙では、現実を考えると『老人でも1票』というのは非常におかしな話です。

— プンバーΛ (@pumbaa_report) May 20, 2015

何の害もない“一票の格差”でバカみたいな裁判を繰り広げて(マスコミもそれに乗っかる、放送時間の無駄)、こういう部分は誰も何も言わない、叩きやすいところだけ叩く。今でこそ表面上は豊かさが保たれていますが、数十年スパンで考えるとどんどん金属疲労のように溜まっていくものと思われます

— プンバーΛ (@pumbaa_report) May 20, 2015

回らなくなったものを若者・現役世代への負担や、約束の反故によって補填するくらいなら、「人権ガー」を無視して真の無駄に切り込むことが必要なのではないでしょうか。