Steamでセールやってた「Papers, Please」遊んでみたレビュー! 前評判通りに面白かった・・・
いろんなゲームをふらふらと浮気しながら遊んでいる状態ですが、今回目をつけられてしまったのがこのゲーム、入国審査官になる「Papers, Please」。
ひたすら入国希望者の書類に不備がないかチェックして、OKかNGかを判断していくというものだという風に前情報を得ておりました。
・・・そのとおりです。
ひたすらに、ひたすらに、渡されるパスポートなり入国許可書なり労働許可書なりを見ていき、たまに範疇外のイベントもあったりして、でも基本はひたすらに入国管理です。
共産主義国にしては珍しく1日の働きによって給料が決まり、家族を質素な画面上で養います。
これだけ見たら、面白いわけがない。
ではなにが、メタスコア88という驚異的な好評価を生んでいるのでしょうか。
感じる点は人それぞれでしょうけど、自分は「自分の間抜け具合との戦い」が非常に露骨であり、出発前の指差し忘れ物確認のような常に心臓をつままれるような緊張感にGoodをつけました。
『合ってるだろう』とタカをくくるとほぼ必ずミスが起こります。
そんな銀行員みたいなゲームやりたくないよ、と思われるかもしれませんが、別に間違えても画面の前のこちらはクビになるわけでもないので、逆に言えば、そういうビジネスのシビアな整合性チェックをゲーム上でリスク無くシミュレーションできるわけです。
長距離トラックゲー「ユーロトラックシミュレーター」を本職の運転手が遊ぶわけない、と思われながらも普通に業務外で遊んでいる人がいるように、こういった役所仕事、銀行仕事のようなひたすら整合性をチェックするだけの仕事の人が遊ぶと、無関係の人とはまた違った楽しみ方ができるはず。
さまざまな箇所を、合ってるかどうか合ってるかどうか、ひたすらチェックするというのは、ゲームというカテゴライズの中ならここまで面白いものかと確認させられました。
ミスしまくると、家族は死にます。
ひとつもエンディングを迎えてはいませんが、どうやらマルチエンディングのようで、おそらく自分はこのままだと愛する家族を自分のつまらないミスで失うという最悪の結末を迎えそうです。非実在家族でよかった。
というわけで、セール時にワンコイン以下になったら絶対買い、ハマれば、『(ゲーム内で)次の日も、次の日も・・・』と、止め時を見失ってしまう感じです。
自分は結構、ゲーム内で日をまたいだり、違うステージに行ったりするとドッと疲れが出て『今日はこの辺にしとこう』と感じてしまうほうですが、このゲームは真逆でした。アルストツカに栄光あれ。